【初心者向け】失敗しない!フクロモモンガ飼育の完全ガイド

飼育している2匹の可愛いフクロモモンガ フクロモモンガ
飼育している2匹の可愛いフクロモモンガがポーチから顔を出している様子
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【初心者向け】失敗しない!フクロモモンガ飼育の完全ガイド

我が家のフクロモモンガ(2匹)
我が家で飼育しているフクロモモンガ

最近はフクロモモンガをYouTubeやSNS、ペットショップでも見かける機会が増え、「可愛い!」「いつか飼ってみたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、犬や猫に比べるとフクロモモンガの飼い方飼育に関する情報は少なく、私自身も初めてお迎えしたときは「ケージは何度を保てばいいのだろうか?」「どんなフードを選べばいいのだろうか?」と不安でいっぱいでした。

そこで本記事では、これからお迎えを考えている方や、飼い始めたばかりの初心者が失敗しないために知っておきたいフクロモモンガの飼育方法を、基本知識を中心にわかりやすくまとめています。

基本情報

  • 原産地:オーストラリア、インドネシア、ニューギニア周辺の森林地帯
  • 体重:約100〜160g(性別・個体差あり)
  • 寿命:平均6〜10年(適切な飼育環境で10年以上の例も)
  • 性格:好奇心旺盛・社交的/夜行性。飼い主と強い絆を築くことも可能

飼育に必要な環境(気温・湿度・ケージ)

  • ケージ:縦方向に広く、止まり木や巣箱を設置できる大型ケージが理想(最低でも高さ70cm以上)。
  • 温度:20〜30℃を維持(25℃前後がベスト)。エアコンやヒーターで季節に合わせて調整。
  • 湿度:50〜60%目安。乾燥しすぎは皮膚トラブルの原因に。
  • 昼夜サイクル:日中は静かに休ませ、夜間に活動させる。

私が使用しているケージ

✨ おすすめポイント

  • ケージが透明でフクロモモンガが見やすい
  • ケージの周りにふんや食べかすが飛び散りづらい
  • 掃除がしやすい

🐾 1匹飼育におすすめ(幅39cm)

1匹ならこのサイズでも十分。高さがあるので足場や寝床を入れても快適です。

🐾 2匹以上の飼育におすすめ(幅50cm)

複数飼育ならこちら。可動スペースに余裕ができ、喧嘩の抑制にもつながります。

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食事(主食ペレット・副食)

野生では樹液・花粉・昆虫などを食べますが、飼育下では専用ペレットを主食にするのが安全でバランスもとりやすいです。

初めはブリーダーやショップで食べていたものと同じペレットを与えるのがおすすめですが、徐々に他のものに切り替えても大丈夫です。

我が家では主食はペレットのみ、副食は季節の果物や市販の小動物用おやつを少量に留めています(昆虫を与えてもよいですが、我が家では与えていません)。

  • 主食:専用ペレット(高たんぱく・低脂肪/Ca:P比に配慮)
  • 副食(我が家の例):季節の果物・市販のおやつを少量
  • 与えてはいけない食べ物:チョコレート、玉ねぎ・ネギ類、カフェイン・アルコール、香辛料の強い食品、キシリトールなど

私が与えている主食フード

✨ おすすめポイント

  • 栄養バランスが良く、初心者でも安心
  • コストパフォーマンスが良く、継続購入しやすい
  • 取扱店が多く入手しやすい

健康管理(体重・爪切り)

  • 毎日の健康観察(食欲・便・毛並み・活動量)。
  • 月1回程度の体重測定(急激な増減は要注意)。
  • 爪のチェックと爪切り:伸びすぎるとケガの原因に。専用の小動物用爪切りで血管(クイック)を避けて先端のみをカット。
    一般的な目安は2〜4週間に1回(個体差・活動量で前後)。自信がない場合は病院や小動物専門店へ。
    なお、我が家では金属製の爪とぎ棒をケージ内に設置しており、3匹中2匹は自然に削れて爪切り不要。運動量の少ない1匹のみ月1回ほど実施しています。
  • 異常があれば、エキゾチックアニマル対応の動物病院へ早めに受診。近隣の病院を事前に把握しておくと安心です。

飼育の注意点(匂い・脱走・スキンシップ)

  • 騒音・匂い対策:
    夜行性のため夜中に活発になり、鳴くことも。定期的な掃除と換気に加え、寝室から離れた場所に設置すると生活しやすくなります。
    一般にオスはメスより匂いが強いと言われ、これは臭腺(額・胸・肛門周囲など)からの分泌物が主因とされています。
    我が家では消臭ビーズを併用し、毎日ペットシーツ交換+汚れの拭き取り、さらに数ヶ月に1回はケージを分解して清掃することで匂いを管理しています。

匂い対策に使用している消臭ビーズ

✨ おすすめポイント

  • 無臭タイプでフクロモモンガにも安心
  • 消臭力が強く、ケージ周りの匂い改善を実感できた
  • 詰め替え用もありコスパが良い

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  • 脱走防止:隙間のないケージと確実な扉ロックは必須。器用なので、留め具が甘い扉は自力で開けてしまうことがあります。
  • スキンシップ:過度な触れ合いはストレスになる場合があります。性格は個体差が非常に大きいので、お迎えの際にはブリーダーやショップ店員に性格や人慣れ度合いを聞いたうえで、実際に触らせてもらうのがおすすめです。実際に我が家でも他の子は徐々に慣れて距離が縮まりましたが、最初にお迎えした女の子は今でもスキンシップをあまり好みません。お迎えした子のペースに合わせて距離感を保ちましょう。

まとめ

フクロモモンガは、正しい知識と環境を整えれば、長く一緒に過ごせる魅力的なパートナーです。
今回は総論をざっくり解説しました。今後は「餌の選び方」「ケージのセッティング」「健康チェックのコツ」などの各論記事を順次公開予定です。更新をお楽しみに!

参考文献

  • Kate H. Pellham (2015). Sugar Gliders: The Essential Guide to Ownership & Care for Your Pet. Kindle Edition, Amazon Services International LLC.
  • 大野 瑞絵(2019)『フクロモモンガ完全飼育――飼育管理の基本、生態、接し方、病気がよくわかる』誠文堂新光社。

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